「兵士と一緒に戦争を“体験”する映画」、サム・メンデス監督が“全編ワンカット”の『1917 命をかけた伝令』を語る
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第一次大戦中の1971年、イギリス軍のふたりの若き兵士は1600名の同胞を救うための伝言を託される。だが、それを次の日の夜明けまでに届けるためには敵陣を突破しなくてはいけなかった――。
『1917 命をかけた伝令』は、今年のアカデミー賞で作品賞・監督賞をはじめ10部門にノミネートされ、撮影賞・録音賞・視覚効果賞に輝いた、今最もホットな作品だ。
メガホンを取ったのは『007 スカイフォール』のサム・メンデス。彼が選んだ撮影方法は前代未聞の全編ワンカット映像。つまり本作は、流麗な“撮影”と、ワンカットに見せるための“視覚効果”、そして観客を、あたかも戦場にいるかのように錯覚させる臨場感いっぱいの“録音”、それらが相まって生まれた“体験する戦争映画”なのだ。
「第一次大戦について知らない人もたくさんいるだろう。が、そういう知識は何も必要じゃない。
この映画は没入できるように作られているから、観終わったときには、まさにふたりの兵士たちと一緒に戦争を“体験”したかのように感じられるはずだ。