藤原竜也、土屋太鳳、吉田鋼太郎ら出演 彩の国シェイクスピア・シリーズ2ndの第2弾『マクベス』上演決定
に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで上演。その後、宮城、愛知、広島、福岡、大阪公演が予定されている。
■演出・上演台本/魔女役:吉田鋼太郎 コメント
オープニングの『ハムレット』に続き第2弾は『マクベス』。四大悲劇と呼ばれている作品のひとつです。大作であり難物です。ハムレットは人間の心理、行動、更には運命にまで言及した壮大な物語ではあるものの王家というひとつの家庭が舞台になっています。言ってみればどの家庭にも起こり得る悲劇と言ってもいいかもしれない。そしてそのストーリーは勿論フィクションでありながら限りなくノンフィクションの様相を呈している。
従ってハムレットの心情を注意深く見落としがないように追っていけば芝居が立ち上がり始めます。
で、『マクベス』。難物なのです。言い換えれば演出の手腕が問われる芝居です。冒頭いきなり3人の魔女が登場します。いきなり3人の魔女!これだけ聞けば確かにワクワクする芝居なのかも知れない。マクベスはこの魔女たちの予言を信じ込んでやがて主君の暗殺を企て王位に昇りつめます。この世に存在するはずのないモノの言葉に踊らされて無差別殺人に手を染めていく。
この荒唐無稽な物語にどうリアリティを持たせればいいのか。