くらし情報『三井記念美術館恒例、年末年始の特別公開! 『国宝 雪松図と明治天皇への献茶』』

三井記念美術館恒例、年末年始の特別公開! 『国宝 雪松図と明治天皇への献茶』

国宝 雪松図屏風(左隻) 円山応挙筆 6曲1双 江戸時代 北三井家旧蔵


三井記念美術館では『国宝雪松図と明治天皇への献茶』展を2020年1月30日(木)まで開催。年末年始恒例の円山応挙《国宝雪松図屏風》の展示に合わせ、三井家が明治天皇へ行った献茶の際の茶道具を中心に、天皇や皇室にかかわる品々が展示される。

江戸時代以来、約350年におよぶ三井家の歴史の中で収集され、伝えられてきた日本・東洋の美術品を収蔵する三井記念美術館。

毎年、年末年始は同館の誇る円山応挙筆《国宝雪松図屏風》を公開するとともに、新春にふさわしい企画展示が行われる。

今回は令和元年にちなみ、館蔵品の中から天皇や皇室にかかわる作品を紹介。その中心となるのが、1887(明治20)年、京都博覧会において三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具だ。

この時、抹茶席では三井家の当主・高朗とその息子の高棟が亭主となり、表千家の碌々斎の点前で献茶が行われたという。六畳の囲い屏風には円山応挙の雪松図屏風、床には藤原定家の小倉色紙、茶碗には和全作の金襴手天目など、献茶で使用された北三井家伝来の名品が展示される。


また、献茶の茶道具だけでなく、皇室の菊の御紋章にちなみ菊をデザインした茶道具や工芸品、皇室の保護を受けた美術・工芸家である帝室技芸員の作品、奈良から江戸時代までの天皇にかかわる古筆切、さらに北三井家の当主が描いた絵画なども紹介。

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