2024年1月26日 18:30
建立900年 特別展『中尊寺金色堂』をレポート 国宝仏像11体を現地よりも間近で360度鑑賞できる!
岩手県平泉町にある東北地方現存最古の建造物、中尊寺金色堂。その建立900年を記念し、東京国立博物館で建立900年 特別展『中尊寺金色堂』が1月23日(火) より開幕した。国宝の仏像11体が4月14日(日) まで公開される。
中尊寺金色堂は奥州藤原氏四代の遺体を安置する阿弥陀堂で、奥州藤原氏初代の藤原清衡(1056~1128)により、天治元年(1124)に建立された。建物が上棟から900年を迎えたことを記念して行われる同展では、金色堂内に安置されている中央壇に安置される国宝仏像11体のほか、金色堂内を飾っていた工芸品を展示する。
展示風景より
展示室を訪れ、まず目にするのが超高精細8KCGにより、原寸大で再現された金色堂の姿。900年の間、人々が祈りを捧げていたまばゆい光の空間が幅約7mの巨大ディスプレイに映し出される。通常ではガラス越しにしか見ることができない金色堂の内部に入り込めたような感覚だ。
8KCG映像8KCG:(C)NHK/東京国立博物館/文化財活用センター/中尊寺8K:(C)NHK
続いて目にするのが、ずらりと並ぶ国宝11体の姿。国宝《阿弥陀如来坐像》の左右には国宝《勢至菩薩立像》と国宝《観音菩薩立像》。