2023年3月4日 16:30
伊藤健太郎が“真実”を探究する編集部員に、舞台『背信者』開幕&配信スタート
舞台『背信者』が、3月3日に東京・本多劇場で開幕した。これに先立ち、同日昼に行われたゲネプロの様子をレポートする。
本作は、人と人が会えない(No Meets)コロナ禍に産声を上げた“オンライン演劇”をはじめ、ユニークな手法でエンタテインメントを届けてきたストーリーレーベル「ノーミーツ」とニッポン放送が共同で制作する初の劇場作品。Web会議システム・Zoomを活用して上演された『それでも笑えれば』の岸田國士戯曲賞ノミネーション(2021年)が記憶に新しい小御門優一郎が作・演出を、ニッポン放送の石井玄がプロデューサーを務める。
舞台は、発行部数666万部を記録した創刊300年の雑誌『CAESAR(カエサル)』編集部。25年前の記録的電子災害「ビッグ・クラック」によって数百年も文明が後退した世界で、『CAESAR』は綿密な調査に基づく特集を掲載し、失われた記録を取り戻す役割を担っていた。しかし取材に邁進する編集部は、何が正しくて誤っているのか“真実”そのものを認定する機関・真理省の摘発対象になっており、これまで何人もの部員が“消されて”きたという。
ゲネプロは『CAESAR』の編集会議シーンからスタートした。