完璧な相棒の“不安定さ”を描く。E・リリーが語る映画『アントマン&ワスプ』
マーベル映画最新作『アントマン&ワスプ』が31日(金)から公開になる。本作はタイトル通り、体長1.5センチのヒーロー、アントマンと、彼の頼れる相棒ワスプの物語だが、“ワスプ”ことホープ・ヴァン・ダインを演じたエヴァンジェリン・リリーは「彼女が“完璧な相棒”と言われたら、私は演技に失敗したと思うんです」と語る。強くて、有能で、アントマンのピンチを救うワスプは完璧なパートナーではないのか? リリーに話を聞いた。
本作の主人公のひとり、スコット・ラングはかつて人生のドン底にいた。前科があるせいで定職にありつけず、愛する娘と一緒に暮らすこともできなかった。仕方なく彼は空き巣に入り、忍び込んだ屋敷で、体長が1.5センチになってしまう不思議なスーツとスーツを開発した偏屈な男ピム博士に出会う。博士はかつて自分でスーツを着て、妻のジャネットと共に戦っていたが妻を失い、人の目を避けて暮らしていた。そんな折、未曾有の危機が彼らに襲いかかり、博士はスコットを“2代目アントマン”に指名する。
そこで彼を鍛えるために現れたのが、ピム博士の娘ホープだ。
彼女は格闘能力が高くて頭脳も明晰だが、母がいなくなったことが原因で父との間に確執があり、スコットに対しても容赦がない。