宮島達男の25年を展覧する大規模個展 『宮島達男 クロニクル 1995−2020』が開催
首都圏の美術館では12年ぶりに開催される宮島達男の大規模個展『宮島達男 クロニクル 1995−2020』が、千葉市美術館の開館25周年記念として12月13日(日)まで開催されている。
宮島達男は、LED(発光ダイオート)のデジタル・カウンターを使用した作品で、世界的に高く評価されている現代美術作家。
1980年代より、「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という 3 つのコンセプトに基づき、これまで30ヶ国250ヶ所以上で作品を発表してきた。
作品のモチーフであるデジタル数字は命の輝きをあらわしており、0 が表示されず、1から9の変化を永遠に繰り返すことで、人間にとって普遍的な問題である「生」と「死」の循環を見る者に想像させる。
同展では、「クロニクル(年代記)」をテーマに、1995年から2020年までに発表された約40点の作品を展示。
LED作品をはじめ、パフォーマンス映像、アートと社会を結ぶプロジェクトのほか、宮島が近年構想してきた「不確定性」をテーマとした 2020 年の最新作、海外でしか発表されていなかった日本初公開の作品や、杉本博司、李禹煥、河原温ら、千葉市美術館が所蔵する作品とコラボレーションした作品が紹介される。