くらし情報『“登山界の生ける伝説”山野井泰史が唯一無二の存在である理由。その30年を追い続けた監督に聞く。』

2022年11月23日 12:00

“登山界の生ける伝説”山野井泰史が唯一無二の存在である理由。その30年を追い続けた監督に聞く。

こうしてマカルー西壁の山野井氏の挑戦に同行取材することに。ただ、このチャレンジは失敗に終わる。このときの心境をこう振り返る。

「ひと言で心境を表すとボロボロでした。おそらく山野井さんもそうだったろうし、僕もボロボロだった。挑む前、山野井さんは自信満々だった。おそらく勝算があったんだと思います。でも、実際にマカルーの壁の中に入ると、あまりに想定と違ってどうにもならなかった。
“これは確実に死ぬ”とも感じたと思います。そのことで山野井さんは打ちひしがれていた。間近にいた僕も同じように打ちひしがれていた。そして、この失敗は、僕の心の中にも澱のように残って、ずっと吐き出せないでいました」

25年の時を経て向き合うことで
山野井泰史を再定義する

“登山界の生ける伝説”山野井泰史が唯一無二の存在である理由。その30年を追い続けた監督に聞く。

『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版』
今回の『人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版』は、この約25年前のマカルー西壁への挑戦が基軸。そこに未公開ソロ登攀映像や、父親や友人、同じく登山家である妻・妙子さんへのインタビュー、奥多摩から移住して新居を構えた伊豆での現在の暮らしなどを交えて、山野井の足跡を振り返るとともに彼の人生に迫る。

25年という長き時を経て、山野井泰史というクライマーと向き合おうと思った理由を武石監督はこう明かす。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.