三谷幸喜の新作『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』開幕
アーサー・コナン・ドイルが生み出した、世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズとその助手ワトソン。この名コンビが出会ってから最初の事件に遭遇するまでの数カ月の物語を、『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』と題し、シャーロキアンを公言する三谷幸喜が描く。主演は、三谷をして「僕のホームズがここにいると思いました」と言わしめた、ストレートプレイ初主演の柿澤勇人。ワトソンには佐藤二朗が扮するほか、事件の依頼人であるミステリアスな令嬢を広瀬アリスが演じる。
物語については、「人間としても探偵としても未完成のシャーロックが直面する、人生最初で最大の試練」としか明かされていないが、三谷とこのメンバーならば、面白いことはほぼ間違いないだろう。加えて、映像を含む多くの三谷作品で音楽を手がけ、オリジナルミュージカル『日本の歴史』でタッグを組んだことも記憶に新しい、荻野清子が音楽と演奏を務めるのも気になるところ。シャーロキアンでも原作に触れたことがなくても必見と言える舞台は、本日9月1日に世田谷パブリックシアターにて開幕する。
文:町田麻子