中村恩恵振付『ベートーヴェン・ソナタ』を新国立劇場バレエ団が再演
撮影:鹿摩隆司
1991年から99年まで名門ネザーランド・ダンス・シアターに所属するなど、ヨーロッパで長らく活躍後、2007年に日本に拠点を移してからもダンサー・振付家として精力的に活動している中村恩恵。彼女が2017年、新国立劇場バレエ団のダンサーたちと首藤康之に振付けた『ベートーヴェン・ソナタ』が、本日11月30日(土)と12月1日(日)の2日間にわたって東京・新国立劇場 中劇場にて再演される。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンという大作曲家の音楽と生き方にインスピレーションを得て創作され、「世界に発信できる高い水準」との高評価を得た作品だ。
「ベートーヴェン」と「ルートヴィヒ」というふたつの役柄でひとりの人物を表す本作で、前者を演じるのが福岡雄大、後者が首藤。ふたりをはじめ、失恋相手ジュリエッタ役の米沢唯、恋人アントニエ役の小野絢子、甥カール役の井澤駿、その母ヨハンナ役の本島美和と、主要キャスト全員が初演からの続投となる。新国立劇場バレエ団と首藤康之が初めて共演することも話題を呼んだ初演から2年半、深みを増した舞台が期待できそうだ。
文:町田麻子