「人生は生きるに値する」 劇団四季新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』にかける熱い思い【稽古場取材会レポート】
![劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』稽古風景 撮影:阿部章仁](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FLP_P_PIA%252F2023%252FLP_P_PIA_7dbb230d_1a2e_4036_94cd_a1cc3868c604%252FLP_P_PIA_7dbb230d_1a2e_4036_94cd_a1cc3868c604_876790ef787bba61824f_1.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
撮影:阿部章仁
劇団四季の新作オリジナルミュージカル『バケモノの子』が4月30日(土)より開幕する。その稽古場取材会が3月22日に開催され、劇中の一部シーンを披露するとともに、出演キャストの田中彰孝、伊藤潤一郎、脚本・歌詞の高橋知伽江、演出の青木豪、劇団四季の吉田智誉樹代表取締役社長がインタビューに応えた。
原作の『バケモノの子』は2015年に公開された、細田守監督によるアニメーション映画。2015年邦画興行収入ランキング1位に輝いた大ヒット映画で、細田監督率いる「スタジオ地図」の代表作のひとつだ。人間たちが暮らす街・渋谷と、その裏側のバケモノたちの住む異世界・渋天街を舞台に、母を亡くした9歳の少年九太が強さを求めてバケモノの熊徹に弟子入りし、絆を深めていく物語。劇団四季が「国産ミュージカルとして最大級の長期公演に挑む」と意気込む話題作だ。
公開稽古では作品冒頭、渋天街を治める宗師が神への転生を宣言し、次期宗師候補の熊徹と猪王山が対立するシーンからスタート。騒然とした混乱の中にも新時代への予感があわさり、心が沸き立つオープニングだ。熊徹役の伊藤潤一郎のパワフルな低い声に対し、同じく低音ながら猪王山役の芝清道の声は思慮深さのある渋い声。