2023年8月18日 21:00
【ライブレポート】w.o.d.、東阪ワンマン東京公演を開催。荒ぶるロックでフロアをかき乱した熱狂の一夜
Photo:小杉歩
今ロックがおもしろい。サブスクリプションサービスで音楽を聴くことが主流になり、プレイリスト文化が定着してもう何年経っただろう。縦割りのジャンルで音楽を聴く人が少なくなった横断/クロスオーバー時代に、ロックがさまざまな場所で確実に生きていることを実感する場面が増えた昨今。世界規模での直近の話だと、ラッパー/ソングライターのトラヴィス・スコットがピンク・フロイドから影響を受けたと公言するアルバム『UTOPIA』で、ロックの文脈から見ても圧倒的なサウンドを鳴らし、ロックを愛するポスト・マローンがさらにまごうことなきロックアルバム『Austin』をリリースした。UKからは御大ブラーが8年ぶりのニューアルバムで見事に帰還、本国でのライブは絶賛の嵐だ。
日本国内に話を移すと、ヒップホップクルー、BAD HOPが、『フジロックフェスティバル』でロックバンド、RIZE×the HIATUSの演奏とともに圧倒的なパフォーマンスを披露した。ローカル規模でも、コロナ禍の規制緩和後、都内のライブハウスは活気を取り戻しつつあると感じている。クラブシーンでもダンスミュージックの中で新たな価値を見出し提示するロックバンドも出てきており、これから大きな何かが始まりそうな予感にあふれている。