いよいよ2022年の開幕だ。今年のクラシック界は一体どのような展開を見せるのだろう。はたまた誰が主役となるのだろう。というわけで、今回は新型コロナウィルス感染拡大の影響とは関係なく刻まれる、2022年がメモリアルイヤーとなる作曲家や音楽家たちに注目してみたい。
昨年は、生誕100年のアストル・ピアソラ(1921-92)、没後50年のイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)、没後100年のカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)、没後25年の武満徹(1930-96)がメモリアル作曲家として注目を集め、彼らの作品を扱ったコンサートが数多く開催されたことが記憶に残る。
しかして2022年は誰かといえば、作曲家では、生誕200年のセザール・フランク(1822-1890)、生誕150年のアレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)とレイフ・ヴォーン・ウイリアムズ(1872-1958)あたりが注目のメモリアル作曲家となりそうだ。ダークホース的には、昨年の主役だったアストル・ピアソラが今年は没後30年を迎えることで、2年連続で注目を集めるや否や気になるところ。
個人的には、生誕90年&没後40年を迎えるカナダのピアニスト、グレン・グールド(1932-82)