『かがくいひろしの世界展』八王子市夢美術館で 「だるまさん」シリーズほか全作品の原画やアイデアスケッチなどを展示
累計発行部数 900 万部を超え、子どもたちに広く愛される絵本「だるまさん」シリーズ。このシリーズをはじめとした数々の絵本で日本中の子供たちを笑顔にしてきた絵本作家・かがくいひろしの全貌を紹介する展覧会が、東京都の八王子市夢美術館で、9月14日(土)から11月4日(月・祝)まで開催される。
1955年に東京に生まれ、1980 年に東京学芸大学を卒業したかがくいは、千葉県下の特別支援学校で 28 年にわたって教鞭をとりながら、人形劇の公演活動や紙を使った立体の造形作品の制作・発表を行ってきた。絵本作家としてデビューしたのは、50歳のときに応募した絵本『おもちのきもち』で、第27回講談社絵本新人賞を受賞したとき。
以降、2009 年に病で急逝するまでのわずか4年の間に、驚異的なスピードで絵本を制作。『もくもくやかん』『みみかきめいじん』『おむすびさんちのたうえのひ』、「だるまさん」シリーズ、「まくらのせんにん」シリーズなど、遺された16 冊の絵本は今なお版を重ね続け、子供たちに愛されている。
『おもちのきもち』2004-2005年©Hiroshi Kagakui/KODANSHA
かがくいの没後初の大回顧展であるとともに、関東地方初の開催となる同展の見どころは、16作品すべての原画が並ぶこと。