ベートーヴェン生誕250年を記念した多くの公演の中でも、とびきりユニークなのが、“ジャズ界の大御所”山下洋輔によるベートーヴェン公演だろう。
プログラムに選ばれたベートーヴェン作品は、ピアノ・ソナタ第6番、8番「悲愴」、第14番「月光」&「エリーゼのために」など有名ピアノ曲の聴きどころを披露する他、交響曲第9番「合唱付き」&第5番「運命」などまで加えられているあたりがいかにもジャズの鬼才山下洋輔だ。
さらにはオリジナルのオマージュ曲も披露されるとなれば、これは気になる。共演者には、八尋知洋(パーカッション)や飛鳥ストリング・クァルテット(弦楽四重奏)などなどの腕利きたちが顔を揃え、“楽聖”ベートーヴェンの名曲の数々に対峙する。
“異種格闘技戦”とでも言えそうなこのステー上に、ベートーヴェンがいったいどのような姿を見せるのか。強烈極まりない山下洋輔流のベートーヴェンが炸裂するその瞬間に立ち会いたい!
●日程
2020年10月16日 (金)19:00 開演(ロビー開場18:00)
●会場
東京芸術劇場コンサートホール
●曲目
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番 へ長調 op.10-2 第1楽章
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」