「ザ・キングズ・シンガーズ」今年末で卒業するジョナサン・ハワード インタビュー
JH=ジョナサン・ハワード
イギリスを代表するヴォーカル・アンサンブルである「ザ・キングズ・シンガーズ」。1968年にケンブリッジ大学キングズ・カレッジの学生6人によって結成されると、比類なき美声と多彩なニュアンス、聴衆の心を一瞬にして掴むステージ・パフォーマンスによって瞬く間に全世界で愛されるアーティストとなった。
50年を超える歴史の中でメンバーが変わり、さらなる進化を遂げてきた彼らは2000曲以上の幅広いレパートリーをもつ。今年も様々なジャンルの楽曲を引っ提げ、「LEGACIES “継承”」と題した来日コンサートを行う。今回はバスのジョナサン・ハワードに楽曲への取り組み、パフォーマンスに対する想いなどを語ってもらった。
JH「私たちは多くの楽曲に取り組んでいますが、それはバラエティに富んだプログラムをお届けすることを非常に重要だと考えているからです。例えば美術館に出かけたとき、一人の画家の作品ばかり見ていてもその魅力や違いを本当に理解することはできません。違うアーティストの作品が隣にあることで、より深く理解することができるのではないでしょうか。
音楽も同じです。様々なジャンルの楽曲が並ぶことで色々な違いを楽しむことができるでしょう。