『ジョーカー』日本語吹替えを担当した平田広明、「僕の代表作のひとつになる」
昨秋、公開されR指定作品の世界興行収入記録を塗り替え、日本でも50億円を突破する大ヒットを記録した『ジョーカー』のブルーレイ&DVDがまもなくリリースされる。ホアキン・フェニックスが演じた主人公・アーサーの日本語吹替を担当するのは『ワンピース』のサンジ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウなどでおなじみの平田広明。アカデミー賞最有力とも言われるホアキンの鬼気迫る演技を日本語に吹き替えていく難しさを明かしてくれた。
平田が今回のアーサー役のオーディションを受けたのは、劇場公開(10月4日)以前のこと。近年では、セキュリティ上の問題で、映画の概要やストーリーについて全く説明がないまま、与えられた数シーンを演じるということが増えているそうで「映画の吹替ということ以外、一切情報がないまま手ぶらで(オーディションに)行った」という。
その後、アーサーを演じることが正式に決定し、収録が行われたのは10月の半ば。その前に劇場で本作を観たというが、DCの『バットマン』の世界という枠組みを維持しつつ「独特のアプローチでリアリティのあるドラマになっていて怖かった」とその衝撃を明かす。