『野口哲哉 鎧を着て見る夢 ARMOURED DREAMER』彫刻の森美術館で 野口哲哉3年ぶり大型個展は回遊型展示で76点を公開
文明社会や人間に対する好奇心を追求し、「鎧と人間」をテーマとして制作活動を展開している現代美術家・野口哲哉の大規模な個展が、7月19日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、箱根・彫刻の森美術館で開催される。現代の新しい創作表現を紹介する同館のシリーズ展の第9回目の企画となる。
1980年に香川県で生まれた野口は、広島市立大学芸術学部油絵科を卒業し、2005年に同大学院を修了した。子供の頃から鎧兜に強い興味をもっていたという野口は、武具や甲冑、またそれらをまとった人間をモチーフに、リアリズムの視点から絵画と立体作品の制作を続けている。一見古びて見える作品は、アクリルや樹脂といった現代的な素材でつくられたものだ。絵画作品の緻密さも圧巻だが、とりわけ本物と見間違うような肌質のリアルな彫刻は、そのアイロニカルな印象で観る者の想像力を刺激する。鎧兜を「生物の殻」として考える野口は、「殻をまとった人間は決して別次元や芝居事の住人ではなく、時代や環境に対応しただけの姿」だと語っている。モチーフは鎧兜だが、過去や現代、未来を生きる多様な人間の姿が肯定的にとらえられているのもその作品の特徴だ。
《floating man》 2025年ミクストメディアPhoto:長橋睦
同展は、その野口の初期作から新作まで、立体と平面を合わせて76点を展観する。広大な野外美術館に多彩な彫刻が点在する彫刻の森美術館のうち、今回の会場となるのは、1969年の開館当初の姿をとどめる本館ギャラリー。窓から外の風景が望める展示室では、野口の浮遊感のある作品やコンセプチュアルな作品を野外展示風景と関連づけて並べ、また広大な展示室では圧倒的な物量をもつ作品群で静謐な空間をつくりあげるという。作品のもつ力と空間の特性に合わせた展示の工夫によって、特別な鑑賞体験が得られるのも同展の見どころのひとつだ。
今回はまた、10月中旬をめどに、野口と先端デジタル技術チームが共同で制作した新作が展示される予定だ。古く劣化した景色をデジタル技術によって再現・補完する試みは、野口にとっては初となるものだという。3年ぶりの大型個展である同展は、こうした新たな試みを含め、野口の過去から現在までの歩みも見せてくれる。自然とアートが調和する美術館で、野口の幅広い思考と精緻な作品に親しみたい。
《Talking Head》2010年ミクストメディア
<開催概要>
『野口哲哉鎧を着て見る夢 ARMOURED DREAMER』
会期:2025年7月19日(土)〜2026年1月12日(月・祝)
会場:彫刻の森美術館本館ギャラリー
時間:9:00〜17:00( ⼊館は16:30まで)
休館日:年中無休
料金:一般2,000円、大高1,600円、中小800円
※Webチケット割引、団体割引、障害者割引あり
公式サイト:
https://www.hakone-oam.or.jp/
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