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【インタビュー】SNSで460万回再生突破!話題の21歳シンガー・ラナメリサ、強い女性像に憧れる等身大の素顔に迫る

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【インタビュー】SNSで460万回再生突破!話題の21歳シンガー・ラナメリサ、強い女性像に憧れる等身大の素顔に迫る

/Photo:Mikio Ariga



Interview&Text:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)Photo:Mikio Ariga
つい先日、日本音楽の海外展開・国際交流を行うための見本市『東京国際ミュージック・マーケット(TIMM)』のショーケース・ライブで気になる21歳のシンガーに出会った。

2003年生まれ横浜育ちのシンガーソングライター、ラナメリサである。

2024年、未発表曲「エロス」の歌唱動画がSNSで話題となり、関連投稿の累計再生回数が460万回を突破した逸材だ。吐息までブルージーな歌声から滲み出るエモーショナルさに心を奪われた。

まずは、11月26日リリースのメジャーデビュー曲「愛でてよベイベー」を聴いてほしい。本人が奏でるパーカッシブなギター、唯一無二の歌声、耳に残る印象的なサビフレーズ。そして、内に秘めた思いを解放するオルタナティブポップな展開が熱いのだ。なお、サウンドプロデュースには『第65回グラミー賞授賞式』の最優秀グローバル・ミュージック・アルバム部門を受賞した宅見将典氏を迎え、尖ったサウンドワークを繰り広げていることにも注目したい。


佇まいからも、ただならぬオーラを感じる新しい才能、ラナメリサ。混沌とした時代を切り開くナイフのような存在かもしれない。これまでとこれからについて話を聞いた。


── ギターを始めたきっかけが中学の部活だったそうで。

シンガーソングライターをやる部活があったんです。ギターを弾けたらかっこいいだろうなって入りました。

── もともと、憧れみたいなものはあった?

ありましたね。

── 音楽を好きになったきっかけは?

う~ん、アニソンですかね。
アニソンっていっても、当時はアーティストのバンド系が多かったんです。なのでバンドへの憧れがありました。

【インタビュー】SNSで460万回再生突破!話題の21歳シンガー・ラナメリサ、強い女性像に憧れる等身大の素顔に迫る

ラナメリサ/Photo:Mikio Ariga
── 最初に聴き始めたのは?

『銀魂』とか『ハガレン(鋼の錬金術師)』の曲です。DOESや、あとFLiPっていうガールズバンドとNICO Touches the Wallsが好きになって、高校のときにコピーしていました。── 作詞作曲を始めたのも中学の頃?

そうですね。そんな部活だったんです。

── いつ頃から、満足いくオリジナル曲が作れると思うようになりましたか?

ちゃんと思ったのは19歳です。周りの人に褒めてもらえるようになったなって。
でも、満足感は人前でライブしないとわからなくて。その後、SNSもちゃんと始めて、動き出してきた感じはしています。

── それこそ、昨年SNSで「エロス」(未発表曲)が話題になったのは、どのような経験でしたか?

ラッキーって思いました、本当に。周りの環境や自分のやりかたが一気に変わりました。「エロス」を作っていた時期からフェーズ2に入った感じですね。

── 曲作りは、基本アコースティックギター1本で完結する作り方をされていますよね。

そうですね。それは意識しています。
でも私、アコギ1本のシンガーソングライターをまったく聴かないんです。バンド系ばっかり聴いていて。アコギ1本で4、5曲ずっとライブで歌うっていうのはお客さん飽きるだろって思っていて。なので、飽きさせないような曲作りを、アコギ1本で完結するクオリティーで目指して作っています。

── なるほどねえ。メジャーデビュー曲「愛でてよベイベー」は、どんなきっかけから生まれたのでしょうか?

リフから作りました。まず、弾きながら適当に歌っていたんですよ。基本的に私が作る曲は、歌詞をめちゃくちゃ作り込みます。
私の経験からの本当に思っていることや、歌詞に遊び心を入れてみたり。それこそ、〈その目で、目で、目で、目で愛でてよベイベー〉と、“目で”ってずっと言ってるんです。ギターを弾きまくっているうちに、このくらい繰り返した方が上がるなって。

ラナメリサ 「愛でてよベイベー」Music Video


── インパクトありますからねえ。歌詞は、ご自身の経験の反映なんですね。

もちろんそうですね。でも、どの曲もそうですけど、意味は後付けでもどうにかなると思っていて。なのでひと通り合わせて“ここは辻褄が合わないな”ってなったら書き直す事もあります。
筋は通せるようにはしたいなって。

──「愛でてよベイベー」でお気に入りのフレーズは?

いっぱいあるんですけど。2Aですね。あと、地味にいいなって思っているのはサビの1番最後の〈あっという間に過ぎるデリシャスな時間〉ってところが好きなんですよ。── いい言葉のセンスですよね。ちなみに、グルーヴに海外っぽさを感じたのですが、洋楽を聴いたりは?

小さい頃、親が観ているミュージカル映画とか海外のコメディードラマの音楽が好きでした。『グリース』っていうミュージカル映画とか。ドラマでいうと『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』。
あとは『オースティン&アリー』とか好きでした。


── ラナメリサというアーティスト名もグローバルというか、印象的ですよね。

本名なんですよ。父親がハーフで。私はずっと日本で育っている日本人なんですけどね。

── 自分のルーツについて、これまでの経験で良かったこと、大変だったことってありましたか?

私が英語をしゃべれるようになればいい話なんですけど、“英語しゃべれるの?”って聞かれるのがダルかったっていう。あと“ハーフですよね?”ってめっちゃ聞かれるし……。厳密にはクォーターなんですけど、めんどくさいから“日本で生まれ日本で育った日本人です”って言います。でも、顔はキレイって言ってもらえることがあるので、そこはラッキーだったかもしれない。

── うんうん。そういったアイデンティティーの在り方が作品作りに、もしかしたら滲み出ているのかもしれませんよね。そんな「愛でてよベイベー」は、オルタナ感ある尖ったアレンジになりました。

最初にアレンジしてもらったデモの段階でイメージ通りでした。たぶん私の性格をアレンジに汲み取ってくれたんだと思います。

── どんな性格なの?

強い女の人に憧れているんですよ。それこそ映画『グリース』の黒のレザー姿(オリビア・ニュートン・ジョン)とか。小さい頃から“あれになりたい!”って思っていました。強い感じのロックが好きだったので。

── だとしたら、めちゃくちゃ満足度の高い仕上がりじゃないですか。

そうなんです。特に一番好きなところは、ラスサビが終わってエンディングのところでギターソロが入ってくるんです。あれは、私が“こういう感じにして”と宅見(将典)さんにお願いをしました。あと、最後のシンセとか不穏な感じで終わるのもいいですよね。何か、含んでいる感じが好きなんです。

── いいアレンジですよね。そして、2曲目「焼ける肌」からは、若い世代ならではの世の中への不信感と不安感を感じました。どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?
19歳の頃、もうすぐ20歳になっちゃうなって焦っていたんですよ。私は、これから何をすればいいんだろうって……。当時、小学校の同窓会があってカラオケで初めてオールしたんです。朝7時くらいに電車に乗って帰ったんですよ。とにかく人が多くて。で、駅について家まで歩いていたら、めっちゃ太陽がまぶしかったんです。“私はこんなにボロボロなのに、お前なんで元気なん?”って思って……。ふと、こうやって人は大人になっていくのかなって……。大したことではないんですけどね。

── めっちゃいい視点ですね。

小学校の頃は、早く20歳になりたかったんです。高校とか、途中の過程いらないから明日になったら20歳になっていてほしいって。それが、本当に20歳が近づくにつれて“大人になりたくない”って……。でも、大人と子供、何が境目かわからないですよね。それでも、受け入れるしかないっていう曲なんです。

── これは強烈に突き刺さりました。歌詞での〈1人で帰る道で、ひとりの逞しい太陽が / 私を睨んで、私を睨んで / 焼ける肌で〉という内面との対話が強烈な。

刺さりますかね。刺さってくれるかな。結構本気で生きている人じゃないとね。曲は、自分の経験じゃないと書けないんです。自分の経験と、それにお飾りを合体させたりはするんですけど。ベースは自分が本当に思ったこと、感じたことじゃないと書けないですね。“歌いたくない”って思っちゃう。

── 作品は自分と一心同体ということですね。そして、3曲目に入っている「愛でてよベイベー(Acoustic ver.)」は、より素のラナメリサの魅力が伝わってきます。こっちがオリジナルなんですもんね。

そうですね。私の曲は、ライブでアコースティックで慣れている人が多いので、弾き語りも入れてみました。そもそもバンドでライブをやったのは、先日の『TIMM』のステージが初めてだったんです。

【インタビュー】SNSで460万回再生突破!話題の21歳シンガー・ラナメリサ、強い女性像に憧れる等身大の素顔に迫る

©TIMM Showcase Live 2025
── そうだったんですね。ラナメリサさん、お話をしてみて孤高なイメージかと思いきや、結構開かれた側面もありますよね。等身大であり自然体なんだなと。

表情が恐いからか周りが近寄ってこないっていうのがあるんですよ(苦笑)。全然そんなことないし。でも、私も迷惑なことしたくないので“いけるのかなこの人”みたいな隙がないと自分から話しかけられないんです。── 人柄がわかるね。では、今後の夢や野望を聞いてみましょうか。

私、夢を描けないタイプの人間なんですよ。あまり遠くを見たくなくて。目の前のことをギリギリで頑張っていきたいんです。今までも流れに流されてきたから、このまま流されてどうなるのかなっていうスタンス。でも、ライブに来てくれるお客さんがいっぱい増えて欲しいとは思います。大きいところでワンマンやりたいし。でも、今はまだ本当にそれくらいの感じで。このまま流れに身を任せていきたいと思っています。



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<リリース情報>
1stシングル
「愛でてよベイベー」

11月26日(水) CD&配信同時リリース
CD:1,200円(税込)
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「愛でてよベイベー」ジャケット/Photo:Mikio Ariga
購入はこちら: https://lanamelyssa.lnk.to/Eyesonmebaby

◼︎収録曲
1. 愛でてよベイベー
2. 焼ける肌
3. 愛でてよベイベー(Acoustic ver.)

■ショップ別 予約・購入者対象特典
下記のCD販売店で「愛でてよベイベー」をご購入及び御予約のお客様に先着購入特典としてラナメリサオリジナルグッズを差し上げます。
※各CD販売店ごとに特典の内容が変わります。
※特典物は、数量に限りがございますので、在庫が無くなり次第終了となります。
※各店の特典の有無は、お客様ご自身で直接各店舗にお問い合わせください。

●Amazon.co.jp購入者限定特典
メガジャケ付き: https://www.amazon.co.jp/dp/B0FRMJN4NQ/

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<ラジオ情報>
FM NACK5『ラナメリサのきいてよベイベー』

毎週日曜 24:00〜
公式サイト: https://www.nack5.co.jp/program/lana_melysss_baby/

【ラナメリサ 公式SNS】
Instagram: https://www.instagram.com/lana_melysss/

TikTok: https://www.tiktok.com/@lana_melysss/

X: https://x.com/Lana_Melysss
litlink: https://lit.link/lanamelysss

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