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北斎、歌麿の名品も! 太田記念美術館で「表装」にスポットを当てた異色の肉筆浮世絵展開催

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北斎、歌麿の名品も! 太田記念美術館で「表装」にスポットを当てた異色の肉筆浮世絵展開催


2026年3月6日(金)より、渋谷区神宮前の太田記念美術館では、『表装―肉筆浮世絵を彩る』が開催される。同館の600点を超える肉筆浮世絵コレクションから、約40点を厳選し、普段は脇役として見過ごされがちな表装と、貴重な肉筆浮世絵の魅力を味わい尽くす展覧会だ。

北斎、歌麿の名品も! 太田記念美術館で「表装」にスポットを当てた異色の肉筆浮世絵展開催

勝川春章《桜下詠歌の図》
「表装」とは、絵画や書の保存・鑑賞のために、裂地や紙を用いて掛け軸や巻物に仕立てることをいう。展覧会で解説されたり図録に掲載されることはほとんどないが、作品を補強、引き立たせるという重要な役割を持っている。同展では、表装文化の研究者・濱村繭衣子氏の監修により、勝川春章《桜下詠歌の図》や喜多川歌麿《美人読玉章図》、葛飾北斎《源氏物語図》といった館が誇る肉筆浮世絵を楽しみながら、それらを飾る表装の鑑賞ポイントを紹介する。

北斎、歌麿の名品も! 太田記念美術館で「表装」にスポットを当てた異色の肉筆浮世絵展開催

喜多川歌麿《美人読玉章図》
たとえば、作品の印象を大きく左右する表装の色や模様。メインの作品がより魅力的に見えるよう、さまざまな工夫がこらされる。同展では、画中の女性と同じ着物の柄を用いたり、描かれた情景にふさわしいモチーフを合わせるなど、具体的な事例を挙げつつ、表装に込められた様々な創意工夫を紐解いていく。


また江戸時代以降の表装には、異国からもたらされた可憐な模様の更紗や、美麗な脳装束、鮮やかな刺繍や染め模様が美しい着物など、様々な服飾文化をみることができる。表装に使われた多彩な裂地は、きものファンも興味深いに違いない。

北斎、歌麿の名品も! 太田記念美術館で「表装」にスポットを当てた異色の肉筆浮世絵展開催

歌川国貞《七代目市川団十郎の暫》
さらに市川團十郎の役者絵には團十郎家の定紋「三升」、沢村源之助なら「観世水」、と役者にちなむ意匠を散りばめた機知に富んだ表装も魅力的だ。お気に入りの役者の姿をより美しく、自分好みに飾って眺めたい。今とほとんど変わらない、そんな当時の「推し活」の一端を見ることができるに違いない。

<開催情報>
『表装―肉筆浮世絵を彩る』

会期:2026年3月6日(金)~29日(日)
会場:太田記念美術館
時間:10:30~17:30(※入館は~17:00)
休館日:月曜
入館料:一般1,000円、大高生700円
公式サイト:
https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

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