情け容赦ない仕置きと几帳面で静かな佇まいのギャップが魅力『イコライザー THE FINAL』
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。
【水先案内人 高松啓二のおススメ】
シチリアの邸宅に主が戻ると、いたるところに死体がころがっている。部屋には銃を突きつけられている男が座り「9秒やる。生きるか死ぬか決めろ」と言うとあっという間に勝負がつく。
デンゼル・ワシントン扮するロバート・マッコールの『イコライザー』シリーズ最終章。舞台をイタリアの風光明媚なアマルフィになり、いつもの都会でないのがひと味違う。今回は街にはびこるマフィアが相手。相変わらずマッコールの強さは半端無く、特にレストランで暴れるチンピラに手の甲の痛点を押し、数値で痛さを警告するのは痛快。
アクションはさらに過激で喉にナイフを突き刺し、ワインの瓶でメッタ刺しにしたりと情け容赦ない。それでもマッコールは、いつもの席に座ってナプキン綺麗に敷き紅茶をたのむ、几帳面で静かな佇まいとのギャップが魅力。
また新米CIA役のダコタ・ファニングは、子役時代の『マイ・ボディガード』以来のデンゼル・ワシントンとの共演でホロリとさせられる。チャオ!マッコール。
<作品情報>
『イコライザー THE FINAL』
公開中
公式サイト:
https://www.equalizer.jp/
提供元の記事
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