『ヒルマ・アフ・クリント展』東京国立近代美術館で 謎につつまれた抽象絵画の先駆者のアジア初となる大回顧展
抽象絵画の先駆者として、近年、大きな注目を浴びているスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリント(1862-1944)。2013年にストックホルム近代美術館からスタートしたヨーロッパ巡回の回顧展や、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で2019年に同館史上最多の60万人を動員した回顧展などが大きな話題を呼んだこの画家のアジア初となる大回顧展が、3月4日(火)から6月15日(日)まで、竹橋の東京国立近代美術館で開催される。
19 世紀後半のスウェーデンに生まれたアフ・クリントは、王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受けたのちに、画家としてのキャリアをスタートさせた。一方で神秘主義思想に傾倒した彼女は、交霊術の体験などを通して、アカデミックな絵画とはまったく異なる抽象表現を生み出していく。そして1906 年から1915 年にかけて、「神殿のための絵画」と名づけた全193点にも及ぶ抽象絵画を描き上げたのだった。その後も制作活動を展開した彼女は、後年にはまた、自身の思想や表現について記した過去のノートの編集や改訂の作業にも力を注いだ。不慮の事故が元で、81歳で生涯を閉じたときには、1,000点をはるかに超える作品やノート類が残されていたという。
ヒルマ・アフ・クリント,ハムガータン(ストックホルム)のスタジオにて1902年頃ヒルマ・アフ・クリント財団By courtesy of The Hilma af Klint Foundation
「神殿のための絵画」は、いくつかのシリーズやグループで構成されている。
同展では、なかでも異例の巨大なサイズで描かれた高さ3メートルを超える10点組の絵画〈10の最大物〉をはじめ、多くの重要作が登場する。初来日となる作品、画家が残したスケッチやノートなどの資料や、同時代の神秘主義思想など制作の源となった事象の紹介もある同展は、アフ・クリントの画業の全容に迫る充実した展観となっている。
圧巻の大作《10の最大物》は、作品の圧倒的なスケールや、画面からあふれ出てくるような瑞々しい色彩の明るさと豊かさ、多様な抽象的形態など、見どころが多い。それに加え、カンディンスキーらモダン・アートの先駆者たちに先行して抽象絵画を創造していたという、美術史を書き換えるような驚くべき事実も、同展の大きな見どころとなる。会場でその美しい作品と対面し、緻密な体系性を目指していたアフ・クリントの思想と世界観にふれてみたい。
ヒルマ・アフ・クリント 《10の最大物,グループIV,No. 7,成人期》 1907年ヒルマ・アフ・クリント財団By courtesy of The Hilma af Klint Foundation
<開催概要>
『ヒルマ・アフ・クリント展』
会期:2025年3月4日(火)~6月15日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(3月31日、5月5日は開館)、5月7日(水)
料金:一般2,300円、大学1,200円、高校700円
チケット情報は こちら(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2456244&afid=P66)
展覧会公式サイト:
https://art.nikkei.com/hilmaafklint/
提供元の記事
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