2024年5月1日 18:00
満員御礼! バンド結成10周年・Lucky Kilimanjaro「YAON DANCERS 2024」@日比谷野外大音楽堂【ライブレポート】
松崎浩二(Gt)が楽しそうにダンスする姿に、観客もつられるように手拍子を大きくし、笑顔が広がる。序盤から新旧の曲が混じり合い、まさに10周年にふさわしいセットリストだ。
松崎浩二(Gt)
山浦聖司のスラップベースに歓声が上がった中盤の「Burning Friday Night」あたりからは照明も映えるような時間となって、会場のボルテージもぐんと高まる。頭からノンストップだが観客は疲れ知らずだ。それもLucky Kilimanjaroの紡ぐグルーヴやフレンドリーなサウンドゆえだろう。熊木は今日は長いけど、とMCで言っていたが、途切れることのない心地よいビートや、体温をグッとあげたり、またはなだらかにクールダウンもしてくれる絶妙な匙加減が効いたバンドアンサンブルは、言葉以上に饒舌に10年という時間の濃さを伝える。人力で、人肌のあたたかさのある彼らのダンスミュージックはエモーショナルで、体も心も揺らしてくれる。
山浦聖司(Ba)
「エモめの夏」などシンガロングチューンや、熊木がDISH//への提供曲の幻影的なセルフカバー「SAUNA SONG」、またフォーキーな「咲まう」を熊木はステージに腰掛け歌い、美しい「MOONLIGHT」