ノゾエ征爾流ミュージカル『お化けの進くん』がまもなく開幕
ノゾエ征爾率いる劇団はえぎわ。その番外公演が2月28日(金)に開幕する。公演タイトルは、「はえぎわの番外公演をニッポン放送がプロデュースするよ『お化けの進(すすむ)くん』」。こんなに経緯がわかりやすいタイトルも珍しいのでは?出演はノゾエはじめ、井内ミワク、町田水城ら、はえぎわの一部メンバーとゲスト含め8人。そして今作の最大の特徴は、ノゾエいわく「ミュージカルみたいなの」であるということ。
もともと、作品の中で音楽を効果的に使うことが多く、近年は音楽劇も多く手掛けているノゾエ。松尾スズキの絵本を舞台化した『気づかいルーシー』や、昨年の東京芸術祭で上演された野外劇『吾輩は猫である』なんかはまさにそうだ。しかしこれらはあくまでも「音楽劇」であり、そんなノゾエがあえて今作の企画で出した「ミュージカル」という言葉……はたしてどんなものになるのか、否が応でも期待は高まってしまう。
また、音楽を手掛けるのが田中馨(Hei Tanaka)という点も要注目だ。近年ノゾエとのタッグが多い彼だが、上記の『気づかいルーシー』も『吾輩は猫である』でも音楽を担当。いわゆる「正統派ミュージカル的な音楽」とはまた違う、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような奇妙さと楽しさが同居する田中の音楽は、ノゾエの作り出す世界観ととても良く合う。