タイカ・ワイティティ監督作 トロント映画祭で観客賞を受賞
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トロント映画祭が、現地時間15日に閉幕した。観客賞を受賞したのは、タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』(来年1月日本公開予定)。
第2次大戦時を舞台にした、笑いと感動の映画で、主人公ジョジョは、ナチに憧れるドイツ人少年。ヒトラーは彼の想像の中にもしょっちゅう出てくる特別な存在だが、ある時、母がユダヤ人の少女を家の中に匿っていることを知る。母を演じるのはスカーレット・ヨハンソン。ヒトラーをワイティティ監督、ジョジョにとって教官となるナチの軍人をサム・ロックウェルが演じている。
次点は、やはりヨハンソンが出演する『Marriage Story』(Netflixが世界配信)。こちらの映画で、ヨハンソンの役は、夫と離婚すると決めた、ひとり息子を持つ妻だ。
監督、脚本はノア・バームバック。3位はカンヌで最高賞パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(来年1月日本公開予定)だった。
トロント映画祭の最高賞に当たる観客賞は、カンヌ、ヴェチア、ベルリンと違い、審査員でなく、その名のとおり一般観客が投票で決める。つまり、アカデミー会員が投票するオスカーとは、まるっきり投票者が被らないのだが、この賞を取った作品がオスカーでも大健闘する確率は、極めて高い。