くらし情報『ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』全曲演奏会 イタリアの鬼才リベッタが挑む前代未聞の超絶技巧』

ゴドフスキー『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』全曲演奏会 イタリアの鬼才リベッタが挑む前代未聞の超絶技巧

レオポルド・ゴドフスキー


公演タイトルにもなっているゴドフスキーの『ショパンのエチュードによる53の練習曲集』とは、いったいいかなる作品なのだろう。ただでさえ難しいとされるショパンのエチュード(練習曲集)に、ポーランド(現在のリトアニア)生まれの作曲家にしてピアニスト、レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938)が手を加えてさらに難しくしたというこの作品。日本で全曲演奏されるのは今回が初めてというだけでも興味深い。ゴドフスキーによる編曲の目的は、更に高度なピアノ技法に到達するための練習曲の創造であって、コンサート用により素敵な作品を生み出すためではないというあたりも徹底している。というわけで、この恐るべき作品を弾きこなせるピアニストがこの世にいったい何人存在するのかという難曲中の難曲が誕生したのだ。

今回の“全曲演奏”という日本初の企てに白羽の矢が当てられたピアニストは、イタリアの鬼才フランチェスコ・リベッタ。すでにミラノとナポリでは“全曲演奏”を行っているピアノ界屈指の超絶技巧の持ち主だ。9月23日のコンサートでは、ショパンのエチュード作品10ベースと作品25ベースが、昼夜2公演に分けて披露される。
弾くのはもちろん、聴くのにもそれなりの気合が求められそうなこの公演。

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