かわいらしくて少しダークなワワフラミンゴの新作が開幕
ワワフラミンゴの新作『くも行き』が12月18日(水)から22日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される。
作・演出の鳥山フキの描き出す、どこまでもフラットでおかしみの続く時間。たまたま入った喫茶店で隣の会話が面白くて、いつまでも聞き入ってしまうような感覚をもった作品……。誰とも似ていないその世界はどのように作られているのか、話を聞いた。
「今回はもともと、2演目の交互上演にしようとしていたんです。わりとかわいらしい感じの、たぬきが出てくるタイプの話と、もうひとつは大人っぽい、ちょっとダーク色のある話とを分けてやろうかと。それを1本にしたのが今回です」
2013年、女性の作り手を集めた東京芸術劇場のショーケース公演『God Save the Queen』での短編以来となるシアターイーストでの上演。彼女たちにとっては大きな規模での公演となる今作はふたつの方向性を取り混ぜたものになるらしい。
「私の中では両方あるんです。明るくかわいくしたいという気持ちと、もう少し暗めのところを追求したいという気持ち。けれどもワワフラミンゴとしては、やはりある程度のかわいらしさを持っていたい。