映画『HOKUSAI』公開記念、葛飾北斎の名作特別展示を岡田美術館にて開催
(C)2020 HOKUSAI MOVIE
新型コロナウイルスの感染拡大による丸1年の公開延期を経て、5月28日(金)に全国公開となる映画『HOKUSAI』。この度、映画の公開を記念して神奈川県・岡田美術館にて4月3日(土)〜9月26日(日)の期間、葛飾北斎の作品を特別展示することが決定した。
代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2020年2月に新たに刷新された新パスポートや2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト“葛飾北斎”。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった世界で最も有名な日本人で、米LIFE誌『この1000年で偉大な功績を残した100人』にも唯一の日本人として選ばれている。
北斎は自らを「画狂老人卍」と名乗り、江戸時代としては稀な90歳という長寿を全う。「冨嶽三十六景」を70代に手掛け、絶命する直前に「天我をして五年の命を保たしめば、真正の画工となるを得べし(あと五年寿命があれば、本物の絵師になれるのに)」という言葉を残したとされるその人物像は、現代を生きる私たちにも強烈なインパクトを与える。