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若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

ぴあ
若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート


11月17日東京・下北沢Flowers Loftにて、『Grasshopper vol.36』が開催された。当企画は、チケットぴあの若手社員たちが注目のバンドを応援する企画で、今回はPastel Tang Clubとliquid people、そしてoh!! 真珠sの3マンで開催された。様々な音楽ジャンルを独自に融合させながらオーディエンスを楽しませる3組の共演をレポートする。

◼︎Pastel Tang Club

若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

Pastel Tang Club
イベントのスタートを切ったのは、Pastel Tang Club。黒で統一された衣装でステージに登場した5人は、1曲目の「Lonely Girl」からブーストをかける。メロディの疾走感とギターのカッティングが気持ち良く、それでいて感情を曝け出すように絶唱するパートもあり、気持ち良さだけでは終わらせない。ストロボが視覚的にも攻撃性を増幅させる、音の粒が激流のように流れてきた「track jacket」では、スピード感も相まってオーディエンスの身体を揺らしていく。熱いパッションを感じるボーカルと、どこまでも自由なメロディワークが融合し、様々な表情を見せていくのが面白い。


若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

Pastel Tang Club
心弾むダンスチューン「Balletta」では、後半に向かうにつれてその熱を増していき、更には曲間にMCをぶち込むという奇想天外な展開もあり目が離せなかった。ジャズのリズムの心地良さを全体的に感じつつも、パンク精神を随所に感じさせる破天荒なアクトに痺れつつ、ラストの「doll」に至っては後半に向かって劇場的に展開していく様に圧倒された。この時間、この場所にそのすべてを置いていくかのように絶唱し、音を掻き鳴らしていく姿には気迫さえ感じられた。

◼︎liquid people

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liquid people
2組目に登場したのは、4ピースバンド・liquid people。 軽快なセッションでライブをスタートさせた彼らは「liquid people、始めます」との言葉を合図に1曲目の「Don’t trust what yoko says」にイン。安定感と遊び心を感じさせるビートに乗った清涼感を感じつつもソウルフルなボーカルが気持ちよく、オーディエンスも身体を揺らしながら音の波に身を預けていた。

若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

liquid people
「Star Gazer」では、ポップさ溢れるメロディの中に、重たくドスの効いたハードコア的フレーズを交えてくるあたりがたまらない。演奏や展開の精巧さを感じつつ、ジャズ/エモ/パンクなど様々な音楽性を調和させた楽曲たちはどこまでも自由。
リズム隊の重厚感とギターのカッティングの軽快さが抜群に融合した「Jean Paul」の気持ちよさを浴びたら、身体を揺らさざるを得ないし、「Rolling Star」はまるで高速メリーゴーラウンドのようで、鮮やかな照明の中でリズミカルに展開していく様子にワクワクしっぱなしだった。今回のライブでは、疾走感のある四つ打ちビートの新曲「Poinsettia」や未公開の新曲も披露し、自主企画を控えた彼らの更なる飛躍を期待させつつ、ラストは「Hierarchy of needs」でジェットコースターの如くパンキッシュに駆け抜けた。

◼︎oh!! 真珠s

若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

oh!! 真珠s
イベントのトリを務めたのは、4ピースミクスチャーロックバンド・oh!! 真珠s!「お集まりの皆さん、こんばんは。4649、宜しく」と挨拶し、密なリリックとサビの開放感が癖になる「SATORI」をドロップ。「bad communication!!」ではファンキッシュで流暢なリリックとポップなメロディ、高く抜けるファルセット、それらを支える緻密に構成されたバンドサウンドがミックスされているのだが、それがただ混沌として終わるのではなく、人をグッと惹きつけるポップミュージックに昇華されているのが素晴らしい。
若手バンドを応援する『Grasshopper vol.36』Pastel Tang Club、liquid people、oh!! 真珠sの3組が響かせた下北沢熱狂の夜をレポート

oh!! 真珠s
カラフルな照明の元でかき鳴らされた「かんせいがたりない」もまた、手を挙げて大きく振りたくなるような開放感あるサビが印象的だが、展開と演奏はかなりタイト。ダイナミズムを感じさせるリズム隊の安心感と、踊るように、それでいて時に刺すように掻き鳴らされる鋭いギターが絶妙なバランスで融合しており、「次はどうなるんだ!?」という期待感を煽り続ける。バンド名にもある「真珠」は、色香と哀愁を感じるじっくりとしたミディアムチューンで、ボーカルの綺麗なファルセットがよく映えて胸にじんとくるが、歌詞は抒情性に富んでいて尖りも感じられる。
ラストの「誰も知らない」に至るまで、ユーモアと奇抜さを持ち合わせつつも、それだけでは決して終わらせず、どの曲もしっかりとグッドミュージックに仕立て上げるところが彼らの強みだとひしと感じたアクトだった。

<公演概要>
『Grasshopper vol.36』

11月17日東京・下北沢Flowers Loft
出演:Pastel Tang Club / liquid people / oh!! 真珠s

<次回公演情報>
『Grasshopper vol.38』

1月26日(月) 東京・下北沢 DaisyBar
開場 18:30 / 開演 19:00
出演:月には行かない / 徒然書簡 / POOLS

【チケット情報】
前売:一般2,900円 / 学割2,400円
当日:一般3,400円 / 学割2,900円

※1ドリンク別途必要
https://w.pia.jp/t/grasshopper/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2233401&afid=P66)

公演などに関するお問い合わせ先:下北沢DaisyBar 03-3421-0847
主催 チケットぴあ
企画・制作 チケットぴあ
『Grasshopper』公式サイト
https://fan.pia.jp/grasshopper/

提供:

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