世界的クラウンが贈る『スラバのスノーショー』が開幕
ロシア出身の世界的クラウンで、1994から1996年までシルク・ドゥ・ソレイユに参加し、『アレグリア』の一場面を演出したことでも知られるスラバ・ポルニン。その彼が1993年に企画して初演し、以来25年の間に世界35か国で700万人を動員、イギリスのローレンス・オリヴィエ賞をはじめとする演劇賞にも多数輝いている体感型ファンタジーショーが『SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー』だ。日本でも2014年と2016年に公演を行い、のべ4万人を動員した本作の3年ぶりとなる東京公演が、本日8月10日より、THEATRE1010にて開幕する。
セリフもまとまったストーリーもなく、クラウンたちが動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現していく本作。彼らが強烈な“客イジリ”を行うほか、蜘蛛の巣に見立てた糸が客席を覆い尽くしたり、巨大なボールが客席に振ってくるなど、観客巻き込み型の演出が大きな特徴だ。そしてもちろん、タイトル通りの“雪”が客席に降り積もる圧巻のシーンも。ひとときの冬気分が味わえる、酷暑が続く今の東京にこそぴったりの作品と言えそうだ。
文:町田麻子