2023年6月22日 18:00
【ライブレポート】a flood of circle『Tour 花降る空に不滅の歌を』Zepp Shinjuku公演
の<お金ください>というフレーズからつなげるように「ウソ、何もいらない」、「ただパーティーしようぜ、新宿!」という佐々木の叫びからドロップされた「Party Monster Bop」は強烈すぎる一撃。ガツンとスイッチを入れ、グルーヴも高まれば、キレッキレのリズムでオーディエンスの心をかき乱す。ラスト、ドラムセットをぶっ壊すぐらいの勢いだった渡邊のプレイも痛快だった。
ここで少しチャンネルを切り替え、佐々木がギターを爪弾きながら始めた「カメラソング」は心地よく酔わせてくれる1曲。軽快だけど浮つき過ぎないポップさがあり、轟音で攻め立てるだけじゃない、フラッドの奥行きを感じさせてくれる。続けて披露された、佐々木の歌声に各楽器が寄り添っていくスローナンバー「人工衛星のブルース」もひとつひとつの音の余韻が美しく、そのザラつき具合がよりロマンティックさを醸し出した「花火を見に行こう」も見事な出来栄えだった。
アオキテツ(Gt)
アイロニカルに愛情を歌う「くたばれマイダーリン」から続けられた「BLUE」はアオキのまっすぐなコーラスも相まって、凄まじい浸透力を見せつける。希望や願いを歌うフラッドはどうしてこんなにも頼もしいのだろうか。