月城かなと&海乃美月『ダル・レークの恋』開幕! 千秋楽前日にはライブ配信も
2月16日(火)、宝塚歌劇月組公演『ダル・レークの恋』が、東京・赤坂のTBS赤坂ACTシアターで開幕する。本来なら、昨年9月に全国ツアーをおこなう予定だったが、コロナ禍で延期になり、今回、日程と会場を変更して、2月に東京、3月に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、改めて上演されることになったものだ。
インド・カシミール地方のダル湖を舞台に、騎兵隊の大尉ラッチマンと、領主の孫娘カマラの身分違いの恋を描いたこの作品は、菊田一夫が書き下ろし、1959年に、大スター春日野八千代が自ら演出・主演を務め、月組で初演された。その後、97年には、酒井澄夫の潤色・演出で、華やかなレビューシーンを加えた一本立てにリメイクされ、星組が麻路さきの主演で再演、2007年には月組が瀬奈じゅん主演で全国ツアーとして上演している。
14年ぶり4演目となる今回は、酒井が監修に回り、新たに若手の谷貴矢が潤色・演出を担当する。谷は、『アイラブアインシュタイン』でアンドロイドを、『出島小宇宙戦争』では宇宙人を登場させるなど、宝塚に新風を吹き込んだ気鋭の演出家だ。この作品でも、初演の台本をベースに、新たに“水の精”を通し役で作り、新曲を入れ、フィナーレも作り替えるなど、伝統を守りつつも、名作に現代の視点を加えている。