詩を「体感する」インスタレーションを展開 『最果タヒ展』 が渋谷PARCOにてスタート
現在、最も注目されている詩人、最果タヒの“詩の展示”『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』が、12月4日(金)より12月20日(日)まで渋谷PARCO4階のパルコミュージアムトーキョーで開催。会場内には、鑑賞者が自分の体を使って、会場内を歩き回って体験するインスタレーションとしての詩が展示されている。
展示風景
最果タヒは1986年生まれ。インターネット上で詩作を開始し、2008年に第一詩集『グッドモーニング』(思潮社、2007)で中原中也賞を、2015年『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア、2014)は現代詩花椿賞をそれぞれ受賞。さらには2016年刊行の詩集を原案にした『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が映画化され、2020年には「さいたま国際芸術祭2020」に参加するなど、言葉を使った表現活動で縦横無尽に活躍中だ。
《ループする詩》の一部
同展ではさまざまな形で最果の詩がインスタレーションとなって展示されている。たとえば、詩や言葉が書き込まれた壁と、両面に言葉の断片が印字されたモビールが、ゆらゆらと動くインスタレーション《詩になる直前の、渋谷パルコは。