2023年9月12日 17:50
構想から6年、日本オリジナル・ミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』いよいよ開幕
日本オリジナルミュージカルがほとんど目白押しと言っていい2023年、またひとつ意欲的な新作が登場する。高橋亜子(作)と鈴木裕美(演出)が6年も前に着想し、何度も打ち合わせを重ねながら創作したという『アンドレ・デジール 最後の作品』だ。数々の翻訳ミュージカルでタッグを組んできたふたりが、清塚信也(音楽)という強力なピースを加えて完成させた作品が、本日9月12日(火)によみうり大手町ホールでついにそのヴェールを脱ぐ。
タイトルのアンドレ・デジールは、高橋らが生み出した架空の画家の名。20世紀初頭に不慮の死を遂げた彼を信奉するエミールとジャンが、このミュージカルの主人公たちだ。デジール美術館で運命的に出会い、共に絵を描くなかで、魂が共鳴して芸術の高みへと登っていくふたり。だがその絵の素晴らしさゆえに贋作ビジネスに巻き込まれ、デジールが事故死する直前に描いたとされる「最後の作品」を創作する依頼を受けてしまう。別の時代に生きるデジールとエミールの人生が交錯した時、浮かび上がる愛と真実とは――。
エミール役とジャン役は、ウエンツ瑛士・上川一哉と上山竜司・小柳友のダブルキャスト。このほか、熊谷彩春がデジールの恋人マルセリーナを、戸井勝海と綾凰華がエミールの両親を、エミールとジャンの訪問客役を水夏希が演じることは公式サイト掲載の人物相関図から分かっているが、それ以外はタイトルロールのアンドレ・デジールが登場するのかどうかも含めて明かされていない。