岩井秀人の実の家族をモデルにした舞台『て』キャストを一新し“完全版”として上演
劇作家・演出家の岩井秀人が主宰を務める劇団「ハイバイ」の20周年を記念した舞台『て』が、2024年12月19日(木) から29日(日) に東京・本多劇場で上演される。
岩井秀人の実の家族をモデルにした『て』は、祖母の認知症をきっかけに再集合した家族が、過去の関係を清算しきれず、お互いの分かり合えなさに沈んでいく様を描いた、厚みある悲喜劇。2008年の初演以来、再演を重ねてきたハイバイの代表作だ。
今回は「完全版」としてキャストを一新。大倉孝二、伊勢佳世、田村健太郎、後藤剛範、川上友里、藤谷理子、板垣雄亮、岡本昌也、梅里アーツ、乙木瓜広、岩井秀人、小松和重が出演する。
また、ハイバイ初の本多劇場公演に加え、2025年1月から2月にかけて富山オーバード・ホール、高知県立県民文化ホール、兵庫県立芸術文化センターでも上演される。
【あらすじ】
山田家の4人兄妹は、かつて自分たちに手を上げていた横暴な父の元を離れ暮らしていたが、母方の祖母の認知症をきっかけに、実家に再集合した。
父の過去の暴力について騒ぐ次男。
それについて一向に触れようとしない長男。
「あれから時間も経ってるから、家族をやりなおそう」