大晦日のクラシックはここに注目! 2021年へ繋ぐ音楽の絆
2020年の締めくくりとなる12月31日“大晦日”には、工夫をこらした様々なコンサートが行われる。まずは、ベートーヴェン生誕250年のメモリアル・イヤーを締めくくる2つの個性的なコンサートに注目したい。
18回目を迎える大晦日恒例の「ベートーヴェンは凄い!」公演は今年も健在。“炎のコバケン”こと小林研一郎指揮「岩城宏之メモリアル・オーケストラ」による「ベートーヴェン全交響曲連続演奏会(12月31日:東京文化会館)」は聴き応え十分。13:00開演、23:25終演という超長丁場のコンサートは、演奏者はもちろん聴衆にも大きな忍耐力が求められる。「苦悩を突き抜ければ歓喜に至る」というベートーヴェンの真髄を体験したい方にお薦めだ。
同様の企画で「ベートーヴェン弦楽四重奏(8曲)演奏会(12月31日:東京文化会館小ホール)」も予定される。こちらは14:00開演、21:30終演と、前述の公演よりはやや短めなれど、ベートーヴェンの深みを体験するにはもってこいだ。
日本にもすっかり定着した感のある「ジルベスターコンサート(新年を迎える年越しコンサート)」も満を持して開催される。“ベートーヴェンイヤーの大晦日”と題してオール・ベートーヴェン公演を披露する「ミューザ川崎シンフォニーホール」