くらし情報『『THE DAYS』監督に聞く、原発事故を克明に描くための決意。「暗闇と瓦礫の中をいく、それしかない」』

2023年6月16日 12:00

『THE DAYS』監督に聞く、原発事故を克明に描くための決意。「暗闇と瓦礫の中をいく、それしかない」

西浦監督は前述の『コード・ブルー』をはじめ、『救命病棟24時』や『連続ドラマW フィクサー』などヒット作を多数演出しており、本作の企画、脚本、プロデュースを手がけた増本淳氏とはこれまでも繰り返しタッグを組んできた。しかし、本作は“これまでどおり”が通用しない作品だったようだ。

「撮影をするなどの実質的な意味でも、スタッフ・キャストの精神的な意味でも“暗闇と瓦礫の中を延々といく感覚”になるだろうから、本当に大変な撮影になるだろうし、相当な覚悟が必要だと思いました。それに私はテレビの地上波のドラマを多く監督してきましたから、どうしても観ている方にサービスしたくなる。でも、この作品ではそれはできないし、やってはいけない。この作品とどう向き合うのか……考えました」

この作品は実話を基にしており、何よりも“あの日、あの場所で何があったのかを可能な限り忠実に伝えたい”という明確な願いがある。エンターテイメント的なサービスが入る余地はまったくない。監督が語るとおり、撮影は“暗闇と瓦礫の中をいく”ものになることが予想できる。


「そうなんです。だから、そう思ったときに、地震や津波によって起こった不幸な出来事を描くよりも先に、あの日、あの場所にいた方が何を感じたのか?どう行動したのかを自分自身が感じないことには何もできないと思ったんです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.