『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』東京都美術館で 初公開作品を含む約250件が集う最大規模の個展
前者は一村にとって奄美大島を象徴するモチーフ「アダン」の実を、きらめく波涛や砂浜を背景に大きく描いた作品、後者は花芽から実が落ちるまでの不喰芋の命の円環を、南国の生命力あふれる濃密な自然の中に表現した作品だ。
《アダンの海辺》昭和44年(1969)個人蔵 Ⓒ2024 Hiroshi Niiyama
その他、一村が23歳の時に描いた初公開の力作《椿図屏風》や、青龍展で初入選した《白い花》など、注目作がズラリと並ぶ。なぜこれほどの才能を持った一村が、生前、認められなかったのか?様々な思いに心がざわつくことだろう。
また同展では一村が支援者や周囲の人と交わした交流の軌跡を追うことで、決して「孤高の画家」ではなかった彼の人間的な魅力にも迫っていく。記念公演会やトークショーなど、関連イベントも多数。詳細は展覧会公式サイトで確認を。
<開催概要>
『田中一村展奄美の光 魂の絵画』
会期:2024年9月19日(木)~12月1日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
時間:9:30~17:30、金曜は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜(9月23日、10月14日、11月4日は開室)