櫻井海音&齊藤なぎさ『【推しの子】』実写に挑むプレッシャーを支えた”原作愛”
自分自身と重なるところが多くて。あとは(天童寺)さりなちゃんとして生きていたころからずっとアイドルになるのを夢見ていたルビーちゃんにも、共感します。私もずっと、昔からアイドルになりたかったから。
ルビーちゃんを演じるにあたって、本当にたくさん研究したんです。彼女には天真爛漫な面と、 周りのみんなを巻き込んでいくような元気さがあって、身振り手振りも大きい子。「ルビーちゃんはどういう子なんだろう?」と一から分析するつもりで、あらためて原作と向き合いました。
櫻井僕も最初に原作を読んだとき、実際に芸能界にいる人たちから見てもリアリティのある、裏の裏にまで切り込んだ内容を、嘘のないエンターテイメントに丁寧に仕上げているのがすごい、と感じました。この作品の魅力を一言で表すのは難しいですけど、サスペンス性もありますし、いま読んでおくべき作品だなと思っていましたね。
アクアというキャラクターを作り込むために、彼の声色やビジュアルも含め、監督と話し合いながら細やかなところまで突き詰めていきました。シーン一つひとつに対して、そのときのアクアはどんな立ち方をしているのか、それとも座っているのか、どんな表情をしているのかも確認しながら。