2017年に東京オペラシティで行われた公演について、作曲者スティーヴ・ライヒ自身が、「これまで聴いた中で最高の演奏だ!」と語ったと伝えられる「コリン・カリー・グループ」が再び来日。ライヒの『18人の音楽家のための音楽』を披露する。
彼らはこれまでの来日公演において、世に名高い“ライヒの三大作品”について、2012年に『ドラミング』を、2017年は『テヒリーム』を取り上げている。そして今回は最後のひとつ、『18人の音楽家のための音楽』を中心据えた演奏が成されるとなれば、現代音楽ファンならずとも気になるところだ。
ライヒが自作演奏に篤い信頼を寄せるパーカッション奏者コリン・カリーと彼のグループ、そしてライヒ作品の声楽パートに欠かせないシナジー・ヴォーカルズという鉄壁の布陣は、NHK-BSでも放送された2017年の『テヒリーム』公演でも圧倒的な演奏を披露。前述のように、ライヒ自身に「これまでに聴いたなかで最高の演奏だ」と言わしめた名演だ。満を持して東京で披露される演奏に期待が募る。
さらには、東京オペラシティほかカーネギーホール、フィルハーモニー・ド・パリ、サウスバンクセンターなど世界7か所の共同委嘱による注目の新作、『トラベラーズ・プレイヤー』の日本初演にも注目したい。