注目の新星・砂田愛梨が新国立劇場《ジャンニ・スキッキ》に登場!
「《連隊の娘》を見たか?」「砂田愛梨がすごかった!」
昨年の秋、東京界隈のオペラ好きたちのあいだでは、そんな会話が挨拶代わりになった。けっして大袈裟でなく、本当の話。
ソプラノの砂田愛梨。日本での本格的デビューとなった昨年11月の日生劇場のドニゼッティ《連隊の娘》の題名役マリーで、まれに見るセンセーショナルな成功を飾った。次は新国立劇場デビュー。2月上演の《ジャンニ・スキッキ》(プッチーニ)に、有名な〈私のお父さん〉を歌うラウレッタ役で出演する。年末年始を自宅のあるイタリア・ミラノで過ごし、2日前に東京に到着したばかりの彼女に聞いた。
「おかげさまで《連隊の娘》は周囲の反応もよかったです。
プロダクション自体が素晴らしかったんです。プロダクションにこたえるだけで、もう作品の世界が見えてくるという感じで。私はお互いの理解度を深めるために、コミュニケーションを大事にしました。コミュニケーションをナチュラルにしておくことがいかに大事かというのは、イタリアで学んだことです。とくに喜劇の場合は、それが結果に直結すると思います」
東京音楽大学卒業・同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所修了。