2024年1月30日 07:00
中島京子のベストセラー小説を舞台化! 劇団民藝『やさしい猫』
劇団民藝の『やさしい猫』が2月3日(土)より東京・紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演される。
今作は『小さいおうち』や『FUTON』、『長いお別れ』などで知られる作家の中島京子によって2021年に上梓された小説、『やさしい猫』を舞台化したもの。中島作品の映画化、ドラマ化はこれまであったものの、舞台化は今回が初となる。
シングルマザーで保育士のミユキはある時、震災ボランティアに参加する。そこで出会ったのがスリランカ人のクマラ、愛称クマさん。自動車整備士として働く彼と恋に落ちるミユキ。ところがある日突然、クマさんは収監されてしまう。在留資格手続きについて、警察も出入国管理局も理不尽な対応しかしてくれなかったためだ。
ミユキは弁護士に助けを求め、当たり前の幸せを取り戻すためてたたかいを始める。
相手が外国人という理由だけで引き裂かれてしまうふたり。私たちが無意識に享受している当たり前の権利を、非合理的な理由で奪われている外国人。ふだん気づかなくても自分たちのすぐそばにある問題に光を当てる作品だ。
ミユキを演じるのは森田咲子、クマラには橋本潤。脚本を『恋歌(ラブソング)