『イサム・ノグチ 発見の道』東京都美術館にて開催中 石彫作品や「あかり」などでその創作の足跡をたどる展覧会
(C) 2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
20世紀を代表するアーティストイサム・ノグチ。彼は、日本人の父親と米国人の母親を持つち、両国との戦争や、アイデンティティの葛藤に苦しみながらも、生涯に渡って彫刻を追求してきた。彼の足跡をたどる展覧会『イサム・ノグチ発見の道』が8月29日(日)まで開催されている。
本展の会場を訪れ、最初に目に入るのはイサム・ノグチが30年以上に渡って取り組んできた光の彫刻、「あかり」を使ったインスタレーション。大小150灯の「あかり」を組み合わせ、15分間隔でゆっくりと点滅を繰り返していく。「あかり」は、ノグチが岐阜県を訪れたときに出会った提灯が発想源となったもの。彼は生涯の間に「あかり」シリーズを200種類以上デザインし、現在も人気の照明として広く流通している。
第一章の「あかり」インスタレーション
本展ではこの巨大なインスタレーションのほかにも、「あかり」インスタレーションを展示。和紙に通された優しい光が会場を優しく包み込んでいる。