くらし情報『世界遺産・国立西洋美術館が約1年半ぶりにリニューアル・オープン ル・コルビジュエが構想した開館当初に近い姿に』

2022年4月14日 18:00

世界遺産・国立西洋美術館が約1年半ぶりにリニューアル・オープン ル・コルビジュエが構想した開館当初に近い姿に

その結果、建物の正面が見えるようになり、また、あみだくじのような床面の目地がしっかりと目に飛び込んでくるようになった。この目地の寸法はル・コルビュジエが人間の身長を基準にして編み出した尺度「モデュロール」に基づいた寸法で作られている。

ちなみに、この床の目地は、ル・コルビュジエの弟子であり、国立西洋美術館新館の設計を担当した前川國男が手掛けた、国立西洋美術館のすぐ前にある東京文化会館の窓のサッシの割付と幅や位置が呼応しているという。また、床面には来館者を誘導するためのグレーのラインがリニューアルに合わせて復活している。

世界遺産・国立西洋美術館が約1年半ぶりにリニューアル・オープン ル・コルビジュエが構想した開館当初に近い姿に

オーギュスト・ロダン《考える人(拡大作)》1881〜82年(原型)、1902年〜03年(拡大)、1926年(鋳造)
世界遺産・国立西洋美術館が約1年半ぶりにリニューアル・オープン ル・コルビジュエが構想した開館当初に近い姿に
国立西洋美術館 外観 床面の長方形は「モデュロール」に基づいた寸法で作られている
世界遺産・国立西洋美術館が約1年半ぶりにリニューアル・オープン ル・コルビジュエが構想した開館当初に近い姿に

床面には、鑑賞者を誘導するためのラインも引かれている
リニューアルオープンにあたり、これまで有料だった本館中央の吹き抜け空間「19世紀ホール」は、当面の間無料で開放される。建物を支える柱と梁、ゆるやかなスロープなど、ル・コルビュジエの作品のエッセンスが詰まった場所だ。三角形の天窓からは、優しい光が降り注いでいる。

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