「ブギウギ」で一躍全国区の人気を獲得したOSK歌劇団トップスター・翼和希が魅せる全国巡業公演、東京で開幕
（ⓒOSK日本歌劇団）
今年11月から来年2月まで行われる「OSK日本歌劇団トップスター翼和希 全国巡業公演」が11月27日、東京で開幕した。全国巡業公演は石川・金沢、大阪に続き東京が3都市目となり、開幕前には公開ゲネプロと囲み取材が行われた。
体も頭も使って"限界突破"！
『トップスター翼和希 REVUE SHOW！～Dynamism～』は、翼和希、娘役トップスター千咲えみを中心とした9名の出演者による60分のレビューショー。幕開きでは翼和希がリズミカルなビートに合わせた力強い歌声を響かせ、黒を基調とした衣装で踊る出演者たちの姿に客席のボルテージは一気に上昇する。また場面ごとに趣向が凝らされ、柔らかく淡い日本の美を感じさせる場面、タンゴやスパニッシュ、ラテンの煌びやかな音楽とダンス、中森明菜やキャンディーズ、米米CLUBなどの懐かしい楽曲を取り入れたキュートなダンス、アニメ「進撃の巨人」のエンディングテーマ「悪魔の子」を用いた劇的な場面など、多彩な魅力が詰まった内容となっている。
トップスター翼和希を中心とした出演者9名（ⓒOSK日本歌劇団）
翼和希はNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で主人公の先輩・橘アオイ役を演じ、一躍全国区の人気を獲得した。初のドラマ出演でありながら、OSKをモデルとした少女歌劇団の男役トップスターとして、ドラマ内のレビューシーンで堂々と歌い踊る姿を披露し、日頃レビューを目にすることの少ない視聴者の注目を集めた。さらに主人公の先輩役として、華やかなレビューの世界の裏側にある芸事の厳しさを熱のこもった演技で見せ、ドラマに真実味を与えた。
「ブギウギ」には、OSK日本歌劇団の現役劇団員も約30名が出演し、劇中のレビューシーンを盛り上げ、今回の公演の出演者の多くも「ブギウギ」に出演していた。
トップスター翼和希（前）と男役スター・華月奏（後）のタンゴシーン（ⓒOSK日本歌劇団）
2024年9月のトップスター就任以来、怒涛の如く一年を駆け抜けた翼和希。全国各地でのお披露目公演を成功させ、今年は東京でも2月に博品館劇場で『ミュージカル 三銃士』、8月には新橋演舞場で『レビュー 夏のおどり』を上演し、多くの観客を魅了した。今回の「トップスター翼和希 REVUE SHOW！～Dynamism～」は、トップスターとして今年3度目の東京公演となる。大阪を拠点として活動するOSK日本歌劇団のトップスターが一年に3度の東京公演を開催することは異例であり、ミュージカル、大劇場でのレビュー、そして少人数でのレビューショーという異なる形態での上演も注目される。
囲み取材では、翼和希が「今のOSKらしさが存分に詰まっている作品だと思います！9名の出演者みんなが、60分ずっと歌い踊っていますので、さまざまな種類のダンスをご覧いただけますし、それぞれの場面を出演者が深めていって、一つひとつの場面を高めていくことで場面ごとのテーマを色濃く出していって、さらに作品全体の質を向上させていける作品。私の個人的な目標は、"限界突破"することです！」と意気込みを語った。
『トップスター翼和希 REVUE SHOW！～Dynamism～』囲み取材より（ⓒOSK日本歌劇団）
娘役トップスター千咲えみは「今回の公演は出演者9名で60分のレビューショーをお届けしていますが、一人ひとりが、二人分、三人分のカラーを出してお客様に色々な場面を楽しんでいただいて、『えっ？9名だったの？』という錯覚を起こしていただけたら嬉しいなと思っています。
一つひとつの世界観を濃く出していって、60分があっという間だったなと思っていただけることが、一番嬉しいです」と述べた。
娘役トップスター千咲えみを中心にトップスター翼和希（右）と男役スター・華月奏（ⓒOSK日本歌劇団）
互いの魅力については、千咲が「翼は、一場面一場面への集中力がすごいです。舞台の袖から見ていても、その場面の世界に入り込んでいるので、そういうときの翼には、同期なんですが絶対に声はかけれないなと思うほどです。それと、持ち前の明るさですね。お客様をキュッと掴んで、ファッと明るくさせる。今回、改めてそんなところが魅力だなと感じました」と評した。
一方、翼は千咲について「千咲の魅力は、今回の公演が場面ごとのカラーが全く異なる内容なので、しっかりと色分けしていかなければならない中で、私と華月さんの演じる重いテーマ性のある場面のあとに、もう、ルンルンの後ろ姿から始まる場面にガラッと変える力！それは才能だし、千咲の魅力だなと思います」と語った。
（ⓒOSK日本歌劇団）
この一年を振り返り、翼は「本当に特別な一年でした。
1月のシンガポールに始まり、日本各地だけではなく、ロンドンでも公演させていただいて、地元大阪の万博にも携わることができて。とても濃い一年を過ごさせていただきました。それもやはり様々な方々とのご縁だなと感じています。常々の目標である『OSKのことを多くの方に知っていただいて、愛していただける劇団にしたい！』ということを、来年も変わらぬ抱負としていきたいです」と意欲を示した。
なお、出演者9名が60分間休むことなく舞台を駆け抜けるこの作品について、翼は「舞台から引っ込んでいる時は基本、着替えてます。休憩という時間はなくて、舞台裏はまさに運動会！着替えて、次の場面に行って、着替えて、次の場面……その場面ごとの切り替えをどんどんしているので、身体も頭も使っていますね。だからこそ、自分で天井を作らないようにして、"限界突破"です！」と語った。
（ⓒOSK日本歌劇団）
＜公演情報＞
『トップスター翼和希 REVUE SHOW！～Dynamism～』東京公演
出演：翼和希千咲えみ華月奏羽那舞紫咲心那有絢まこ空良玲澄梅名希歩柊湖春
2025年11月27日(木)～30日(日)
会場：I’M A SHOW
11月29日(土)18:00公演はオンライン配信あり
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公式サイト：
https://www.osk-revue.com/
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