“名手”清水和音の今を聴く! 芸劇ブランチコンサート〜清水和音の名曲ラウンジ〜 第28回「ピアノデュオの醍醐味」
5年目を迎えた芸劇ブランチコンサート、2020年度最後の公演は「ピアノデュオの醍醐味」と題され、若手実力派入江一雄と清水和音のピアノデュオが楽しめる(2月17日:東京芸術劇場)。
プログラムに選ばれたのはミヨーの『スカラムーシュ』&ブラームスの『2台のピアノのためのソナタ Op.34b ヘ短調』ほかという豪華版。特に前者はブラームスの代表作として知られる『ピアノ五重奏曲』の原曲だと聞けばこれは気になる。息のあった二人の演奏が、ブラームスの思いのこもったピアノデュオの魅力を余すところなく表現してくれるに違いない。一方ミヨーの『スカラムーシュ』の楽しさは格別。フランス大使の秘書としてブラジルに滞在した経験のあるミヨーならではの感性で描かれたメロディは要チェック!
なにはともあれ、このコンサートは、日本を代表するピアニストとしてひときわ輝きを放つ名手清水和音の今を聴く絶好のチャンス到来だ。彼の音楽の本質をさらに知りたい方には、昨年末に出版された著書『ピアニストを生きる――清水和音の思想 』もお薦めしたい。
公演詳細: http://miy-com.co.jp/events/geigekibranchi-28th/
●清水 和音 Kazune Shimizu(ピアニスト)