iKON、全32曲を披露した2年半ぶりジャパンツアー最終公演のオフィシャルレポート到着
YG ENTERTAINMENTに所属するボーイズグループiKON(アイコン)が、2019年12月に開催された『iKON YEAR END LIVE 2019』以来、約2年半ぶりにジャパンツアー『iKON JAPAN TOUR 2022〜FLASHBACK〜』を開催。7月2日(土) 兵庫・神戸ワールド記念ホールからスタートし、計6公演を行った今ツアーは、7月10日(日) 東京・国立代々木競技場第一体育館で大盛況の中、感涙のファイナルを迎えた。
12,000人の満員に膨れ上がった観衆が放つKONBAT(iKONスティックライト)の赤い光に染め上げられた国立代々木競技場第一体育館のステージに、黒のスパンコールが散りばめられたゴージャスなジャケットで登場したiKON。オープニングナンバー「KILLING ME -JP Ver.-」から「BLING BLING -JP Ver.-」「SINOSIJAK -JP Ver.-」と勢いを加速させ、観客のテンションを一気に引き上げた。
「本当に会いたかったよー!」(JAY)
「久しぶりの東京コンサートですね。僕たち頑張りますので、みなさんも思いきり楽しんでくださいね!」(CHAN)
JAY(ジェイ)、BOBBY(バビー)、SONG(ソン)、JU-NE(ジュネ)、DK(ディーケイ)、CHAN(チャン)のメンバーからなるiKONは、7月13日(水) 発売・3年4カ月ぶりの日本作品となるニューアルバム『FLASHBACK [+ i DECIDE]』収録曲を中心に全32曲(アンコール含)を披露。待ち望んでいたiKONIC(ファンの名称)と熱い再会を果たした。
iKONの新境地を見せたアルバムタイトル曲「BUT YOU -JP Ver.-」では楽曲同様、キャッチーで軽快な振り付けで会場の空気を一変。
哀愁漂うメロディーの「Dive -JP Ver.-」では、リズムに合わせて観客も一緒にジャンプ。BOBBY、JAY、DKが制作に参加したiKONを“龍”に例えた力強いナンバー「DRAGON」、WINNERのMINOが楽曲提供した強烈なヒップホップ曲「AT EASE」では滴る汗を飛び散らせながら、白熱のパフォーマンスを繰り広げた。
ステージコンセプトは“ノアール”。火柱などの特効や上昇するステージなどの演出はあったが、「iKONの男らしい、カッコいい姿を見せたくて、盛り上がる曲をたくさん準備しました」と何よりも今回初めて生バンドが加わったことにより、楽曲はもちろん、歌やダンスがよりダイナミックに彩られた。
「久々にみなさんの前でコンサートをするので、特別なステージを見せたかったんです!」(SONG)とメンバーのソロ&ユニットステージも披露し、BOBBYは自身のソロ曲「HeartBROKEN PlaYBoY」「DeViL」で変幻自在のラップを繰り広げ、ひたすら観客を圧倒。歌い終えると「ゲームをしたい」とBOBBYが叩くビートに合わせて観客が拍手をするというコール&レスポンスに変わる歓声が制限された中でのコミュニケーションを楽しんだ。
JU-NEはBOBBYとのユニットステージでアコギを弾き語りしながら、「DEEP NIGHT」というタイトルが表す深淵な世界を表現。観客の琴線を揺らした。
そして、ソロステージのラストを飾ったSONGはゴールドの煌びやかな衣装とコミカルな動きで、トロット(韓国の演歌)曲「キルキパパ」を熱唱。「iKONの吉幾三さんです」とJU-NEに紹介されるなど、新たな魅力を開花させ、会場を沸かせた。JAYはMC中に旺盛なサービス精神と饒舌な日本語で終始トークを引っ張り、同じく日本語が堪能なJU-NEのボケ(?)にツッコミを入れるなど、絶妙な掛け合いで会場の笑いを誘った。
ライブ中盤から後半にかけては、iKONのもうひとつの魅力といえるバラードゾーンへ。なかでも「NAME」はDKの類まれなサウンドセンスが光る1曲であり、メンバーはハードなパフォーマンスを封印し、スタンドマイクで歌に集中。その歌声に観客は酔いしれた。
そのほか韓国で歴史的大ヒットを記録した「LOVE SCENARIO -JP Ver.-」や「DUMB & DUMBER -JP Ver.-」、CHANのラップが際立った「BEAUTIFUL」「RHYTHM TA -JP Ver.-」などライブでおなじみの楽曲を惜しげもなく披露。改めて今回のライブを通してiKONというグループの多様性、無限大の可能性を感じさせた。
iKONICからのサプライズに涙を流す場面も
アンコールステージにメンバーが登場するとiKONICからスローガンのサプライズが。<私たちはどこにも行かないよ 永遠に一緒にいよう>と書かれたスローガンを見てこらえ切れず涙を流すメンバーたち。
「我慢しようと思ったけど(涙が)出ちゃった……いつも素敵な愛をもらっているから。本当にありがとうございます……これ以上は言葉が出ないです」(JU-NE)
「これ(スローガン)は強かったな~。JU-NEさんまで倒した。危険だったよ、僕も(笑)。言葉も文化も違うし、多分ほとんど違うけど、音楽でiKONとiKONIC、こんなにいろんな人たちが一緒にいるのが本当に不思議です。こんな奇跡なモーメントをプレゼントしてくれて本当にありがとうございます。
でも、強かったな~」(BOBBY)
「このスローガンのコメントがめっちゃ感動的で、僕たちどこにもいかないから永遠に一緒にいましょうってことですよね。それがすごくうれしくて(涙で言葉を詰まらせる)。2年半ぐらい離れていたけど、これからもずっと一緒だから……たくさん会いましょうね。僕たちすぐ戻ってくるんで、ちょっとだけ待っててね」(JAY)
「今日はみなさんのおかげで言葉で表現できないぐらい幸せでした。この瞬間を一生大事にします」(SONG)
「これからもiKON頑張っていきますので、絶対応援してください」(CHAN)
「またすぐに会いに行きます。今日は来てくれて、本当にありがとうございます」(DK)
会場が温かな一体感に包み込まれるなか、メンバーはiKONICと再び会う約束をした。なんと最終日はWアンコールが行われ、最後までハイテンション&フルパワーでステージを楽しみ、2年半ぶりの『iKON JAPAN TOUR 2022〜FLASHBACK〜』は最高潮を迎えたまま幕を閉じた。そして、同時にこの公演の模様はdTVでも日本全国に向けて生配信された。
また、『iKON JAPAN TOUR 2022〜FLASHBACK〜』の開催を記念し、3年4カ月ぶりの日本作品となるニューアルバム『FLASHBACK [+ i DECIDE]』を7月13日(水) にリリース。こちらにもぜひ期待していただきたい。
文・星野彩乃
<公演情報>
『iKON JAPAN TOUR 2022~FLASHBACK~』
7月10日(日) 東京・国立代々木競技場第一体育館