唐沢寿明、政界を操る謎めいた“フィクサー”に。「“経験”の積み重ねが役に活かせている」
よく分からない」とも。第1話の冒頭、設楽が刑務所を出所するところから物語は始まるが、彼がどんな罪で服役していたのか?そして、再び設楽が政界に近づいていく理由についても謎のままである。
「なにかやりたいことがあるんだろうし、最終的にどうなったら、それが解決されるのか分からないけど、単なる復讐劇などではなく、きっと何かがあると思う」と今後の展開への期待を口にする。
主役をやるような人間になるなんて
夢にも思っていなかった
この6月で還暦を迎える。若い頃、特撮シリーズのスーツアクターを務めていたことはよく知られた話だ。「まさか当時は、主役をやるような人間になるなんて夢にも思っていなかった。人生分からないもんだなって思います」と笑う。
その後、90年代にはドラマ『愛という名のもとに』などトレンディドラマで一世を風靡した。
「あれも運良くだけど、今でいうイケメン枠みたいなアイドル俳優のようなもの。もちろん、自分なりに精一杯やったけど、そのイメージを脱却するというのは大変でした。その後、孫悟空(※ドラマ『西遊記』1994年)をやったら、みんなにびっくりされて、事務所に“イメージが違う”って電話や手紙がたくさん来ました(笑)。