syrup16g、peridots、tacicaの3バンドによるドラマー中畑大樹50歳の宴をレポート
その場にいる人たちすべてを尊重し、自分が出すぎるようなことは決してしない性格なのだ。もちろん自分を飾りもしないし、気取らない。周りに気を配る。こうしたパーソナリティは、タイトでムダのないビートを叩き出す、彼のドラミングに通じているところがあると思う。
18時半の開演時、その中畑は舞台に現れ、あいさつをした。「こんばんは。今日来てくださって、ありがとうございます。今日ここでずっとドラム叩きます、中畑大樹です。
よろしくお願いします」。ていねいなあいさつだった。ソールドアウトの会場は、自分が主宰するこの宴を楽しみにして来たオーディエンスばかりなのに、彼はこう言うのだ。
そして客席に向かって訊きたい事がふたつあると言った。「ちょっと答えづらい質問だと思うので、みなさん目をつむっていただいて。わかんないように、そーっと挙手をしてもらいたいです。まず、ひとつめの質問。ぶっちゃけ、中畑大樹ってあの人なんだ?っていう人!」。
tacica
かすかな笑いが起こる会場で、手を挙げた人は何人いただろうか(見れないので不明)。続いて、もう一問。「僕、今日で50歳になるんですけど、自分もちょうど50歳だという方!」。