【おとなの映画ガイド】ラッパーがオペラ座の舞台に! ──『テノール! 人生はハーモニー』
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最近、あんまり感動してないなあ、というおとなにおススメしたい1本。6月9日(金) 公開の『テノール! 人生はハーモニー』というフランス映画です。原題は『TENOR』、もちろんクラシックの、あの“テノール”。邦題に「!」をつけたのは日本の配給会社だけれど、「テノール」だけじゃ、この映画の、ド感動というか、弾む気持ちが表せない、と思ったのかも。
『テノール! 人生はハーモニー』
簡単にいうと、チンピラ・ラッパーのあんちゃんが、なんとパリ・オペラ座の舞台でオペラ歌手になる! というサクセス・ストーリー。実にわかり易い大枠なのだが、中身が豪華、しかも味わう達成感は格別だ。
つかみ、というか、導入はこんな風。
パリ・オペラ座にあるオペラスクール。
そこからスシの出前の注文があり、スシ屋でバイトをしているアントワーヌがデリバリーにやってくる。ちょっとだけレッスンの様子をみていると、鼻持ちならない、高慢そうな生徒のひとりが「スシ野郎、あっちへ行け」と声をかける。うっせぇな、オペラなんてこんなもんだろ、とからかい気分で、オペラの真似をしてみせる。これが、驚くほどの超美声。生徒たちはあっけにとられる。いちばん驚いたのは、スクールの教師マリー。とんでもないところから、とんでもない逸材発見! この出会いが、すべての始まりだった……。
立川直樹さんの水先案内をもっと見る(https://lp.p.pia.jp/article/pilotage/274456/index.html)
伊藤さとりさん(映画パーソナリティ)
「……オペラ座の煌びやかな世界に身を委ねつつ、現代のパリの裏側とそこで生きる若者というギャップがまた象徴的。
二種類のエンタテインメントを融合させたサクセスストーリーは、爽快感も見心地も抜群だ」
伊藤さとりさんの水先案内をもっと見る(https://lp.p.pia.jp/article/pilotage/275265/index.html)
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